CFRPは樹脂(プラスチック)を炭素繊維で強化した素材です。
航空機やレーシングカー、橋梁の補強など、人の命を預かるような重要なものに活用されています。
従来用いられてきた鉄に代え、CFRPによる置き換えが進められています。
一番のメリットは軽量化です。
炭素繊維の比重は約1.8で、鉄の約4分の1しかありません。
アルミは2.7、ガラス繊維でも2.5なので、非常に軽量です。
搬送や設置工事も容易となり、施工に携わる人材も大幅なカットができます。
人手不足の解決や人件費の削減に役立つのも一つのメリットです。
橋梁で鉄鋼製ケーブルからCFRPケーブルに変更すると、CO2排出量は約3分の1、エネルギー消費量も約2分の1に抑えられるなど地球温暖化防止にも役立ちます。
一方で、炭素繊維の強度は鉄の約10倍、剛性は鉄の約7倍とされており、安全性も高い素材です。