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バイク試験における主なチェックポイントは?テストのしくみについて解説

バイク試験における主なチェックポイントは?テストのしくみについて解説

バイク試験において、重要なポイントを知りたい方もいるのではないでしょうか。排出ガスや騒音などのテストを受け、一定基準をクリアする必要があります。必要な試験をひととおりクリアしないと、顧客にバイクを提供できません。試験のしくみがわかれば、顧客への提供前における試験の準備につなげられるでしょう。

今回はバイク試験で行われることを知りたい事業者のため、主なチェックポイントを解説します。

 

バイク試験で主に行われること5つ

バイク試験ではさまざまなポイントが検証されます。排出ガスや騒音、性能などが一定基準をクリアしないと、製品として顧客へ提供できません。バイク試験に受ける重要なポイントを、以下で5つ見ていきましょう。

二輪排出ガス試験

バイク試験では、排出ガスの量が一定基準を下回らなければなりません。排出ガス試験モードは平成11年または平成19年規制の二輪車モード、WMTCモードのいずれかです。いずれかのモードを決めた状態で、バイクの排出ガス試験を行うことになります。

排出ガス試験では、シャシーダイナモメーター上で、バイクに対して通常走行時と同様の負荷を与えます。つまり特殊な装置の上で、バイクを模擬走行させるしくみです。模擬走行でもガスが排出されるため、その量や成分を分析します。

排出ガスが多すぎると大気汚染につながるため、排出量を抑制しなければなりません。バイク試験における二輪排出ガス試験は、環境への配慮を問うテストです。こちらをクリアしない限り、環境に悪影響を与えることから顧客へ提供できません。

加速走行騒音試験

バイク試験では加速走行騒音試験も行われます。バイクの騒音がうるさいとして、トラブルにいたるケースも見られるのです。騒音の原因のほとんどはマフラーで、そこから大きな音が響き、トラブルにつながりやすいといえます。

加速走行騒音試験は、一部のバイクに適用されるしくみです。2010年4月以降製作の非認証者や、マフラー改造車の場合、特定条件に適合しないと試験を要します。バイクの音がうるさすぎると、騒音運転等違反に問われ、ライダーが罰金刑に処されることもあるのです。以上からバイクによっては、音がうるさすぎないか検証しなければなりません。

製作者や販売者も、騒音の出やすい状態にしない形で、バイクを提供することが大事です。こうした背景から、加速走行騒音試験も、健全なバイクを世に出すために欠かせません。

性能試験

四輪の自動車と同じく、バイクにも性能試験が必要です。ここでは主に動力性能がチェックされます。性能試験の代表例が加速試験で、そのなかにもさまざまなパターンがあることを覚えてください。たとえば発進加速試験では、発進から一定距離を進むまでの到達距離や、速度上昇プロセスなどを調べます。また最高速度試験では、短距離を連続的に走れる最大限のスピードを検証する形です。このようにスピードだけで、さまざまな観点から調べるのがバイク試験の特徴といえます。

バイクの性能試験の目的は、あらゆる環境や運転状況で、十分な走りができるようにすることです。以上を踏まえて、さまざまなシチュエーションに基づき、性能チェックが行われます。

路面負荷耐久試験

路面負荷耐久試験とは、車体の耐振動性や、入力への耐久性を調べるテストの一種です。ここでは路面形状を原因とした振動や入力の、バイクへの影響を調べます。荒れた路面を走ったときは、通常時より車体への負荷が大きいのです。そのような状況で、バイクがスムーズに走り続けられるか試します。

路面によっては傾斜や凸凹など、さまざまな条件がともないます。路面負荷耐久試験ではバイクの実車走行を通し、傾斜や凸凹のある路面での加減速や旋回性能を試す形です。近年は実車走行に代わり、多軸加振機使用による台上での試験も見られます。

傾斜や凸凹、荒れ地などへ対応できるように、路面負荷耐久試験も重要です。耐久性の劣るバイクだと、事故のリスクが高まります。こうした事態を防ぐ意味でも、さまざまな路面での走行を考え、耐久試験を行うことは大切です。

耐候性試験

耐候性試験は自動車の部品を対象とした、JIS規格の試験の一種です。温度や湿度、日射などを人工的に作り出し、部品への影響を試します。劣悪な部品だと温度に弱かったり、湿度によるダメージが多かったりなどが懸念されます。このような部品は長持ちしないため、バイクへの装備が推奨されません。

バイクの品質を上げるために、耐候性試験も重要です。バイクの部品は温度や日射など、外的要因で劣化することがあります。劣化の度合いや寿命を調べるために、部品への耐候性試験が行われるのです。

 

まとめ

完成済みのバイクを対象とした試験には、さまざまなパターンがあります。走行性能や安全性、環境性能など幅広い要素が検証されるのです。いくつもの試験をパスすることで、高品質のバイクを顧客へ提供できます。

「株式会社SHAPE FIELD」では市販バイクだけでなく、レース用バイクの部品を製作しております。製作依頼に応じるだけでなく、試験に関する疑問にもお答えするスタンスです。静岡県を拠点とする事業者で、バイク製作に関してわからないことがあれば、弊社の公式ホームページへアクセスしてください。電話やメールでのお問い合わせを受けつけております。